現代風 鬼子母神さま

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短編小説

女には一人の子供がいました。女は自分の子に兄弟が欲しいと言われ、何度も子供を授かろうと努力をしましたが、何年経っても、何度も不妊治療をしても子供を授かりませんでした。

いつしか、女は、「産めないのなら奪ってしまえばいいんだわ」と思うようになりました。

女は鬼女となってしまったのです。

鬼女は一人で遊んでいる子供を見つけては次々と自分の家に連れ去りました。

毎日、一人、また一人と、子供を連れ去りました。

街の大人たちは、子供を失った悲しみをSNSに上げていました。

すると、インスタントグラムというサイトで、「子供たちを見かけた!」という投稿がありました。投稿の情報を元に、大人たちは鬼女の家に行きました。

しかし、鬼女は叫んだり、暴れたりして大人たちをけん制しました。

「くるな!近寄るな!!消えろ!!!どっかいけ!!!!」

大人たちは、どうしようもないのでお釈迦さまにお願いしようと考えました。

お釈迦さまにメールをしましたが、

「大事な要件なら直接、会って話すことが大事ですよ」と返事が来たので、

大人たちは、お釈迦さまの住んでいると言われる山に向かいました。

そこで何度も何度もお釈迦さまを呼びました。

「お釈迦さま、お釈迦さま、助けてください!」

「私たちの子供を助けてください!」

すると、ゲーミングデバイスのようなLEDの光に包まれたお釈迦さまが現れました。

お釈迦さまは大人たちの話を聞いて、子供たちを取り戻す約束をしました。

お釈迦さまはドローンを使って鬼女の家の様子を探りました。

部屋には連れ去られた子供が、ぎゅうぎゅうに押し込まれていました。

「わーん、わーん」と子供たちは泣いていました。

その日の夜、お釈迦さまは、鬼女の家に忍び込み、彼女が一番大切にしている自分の子を連れ去りました。そして、その子どもを自分の持っている大型ドローンに乗せて空へ飛ばしました。

次の日、鬼女は、自分の子がいなくなったことに気づいてパニックになりました。彼女は、自分の子に食べ掛けではない、完全リンゴ社の空気タグ(GPSのタグ)を付けていたので、すぐにスマホで捜索を開始しました。

すると、不思議なことにGPSの反応はものすごいスピードで動いていました。

鬼女は訳が分からなくなりました。

「なんでこんな速度でGPSが動いてるの?」

鬼女は、必死になってインターネットやSNSで情報を集めました。

すると、インスタントグラムの書き込みで、

「ドローンに子供が乗ってる!!!」という情報と画像をみつけた。

画像を確認すると、自分の子が確認できました。

鬼女はドローンを追いかけようとしましたが、お釈迦さまの大型ドローンは高速で飛んでいて追いつけませんでした。

鬼女は、必死になって電話やメールでみんなに助けを求めようとしましたが、誰も助けてくれませんでした。そこで、彼女は最後の手段として、お釈迦さまに助けを求めることにしました。お釈迦さまは、鬼女の前に現れて言いました。

「お前は、100人も子どもがいるのに、ひとりでもいなくなるとそれほど悲しいのか。それなら、お前から子を奪われたものも、同じように悲しいのがわかるのではないか。」

鬼女は、お釈迦さまにそう言われると、深く反省しました。そして、お釈迦さまの教えを受け入れました。お釈迦さまは、鬼女に自分の子を返してやりました。そして鬼女も、すべての子どもを返しに行きました。

「私が悪かった、本当に私が悪かった」と謝罪した鬼女は、その後、鬼子母神と呼ばれる安産や子育ての守り神になりました。そして、彼女は電話やメールだけではなく、人間と直接会って話すことの大切さを伝えるようになりました。

めでたしめでたし

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